「事故が起きていない」=「安全」でしょうか。
渋谷の住宅や学校の上空を、 航空機が次々と通過しています。
9月12日、「渋谷の空を守る会」の シンポジウムに参加しました。
今回、強く感じたことがあります。
羽田新飛行経路の問題は、単なる「騒音」の話ではありません。
航空管制の負担、落下物、 通常より急な角度での着陸、 空中待機、米軍空域との関係、 川崎臨海部のコンビナート。
そして、万一事故が起きた場合の 被害まで考える必要があります。
航空管制官の佐藤比呂喜氏からは、 羽田空港の管制について 現場の視点から説明がありました。
航空機が集中したときや、バードストライクなどで滑走路が一時的に使えなくなれば、上空で待機する航空機が発生します。
さらに、滑走路や飛行経路を変える際も、すでに飛んでいる航空機との 細かな調整が欠かせません。
航空機が増えれば、管制官やパイロットの負担も増えます。
だからこそ、「あと何便飛ばせるのか」ではなく、
「安全を守るには、何便まで運航できるのか」
この順番で考えるべきではないでしょうか。
落下物の問題もあります。
渋谷区では住宅だけでなく、学校や保育施設、商業施設の上空も 航空機が通過します。
事故の確率が低いという説明だけで、 区民の不安は解消されません。
大切なのは、 「万一のとき、何が起きるのか」 まで検証することです。
また、川崎臨海部には石油・化学関連施設が集まっています。
航空機事故とコンビナート災害が 同時に起きた場合はどうなるのか。
火災だけでなく、有害物質などによる 広い範囲への影響も考えなければなりません。
さらにシンポジウムでは、8月4日の航空機接近事案についても 報告がありました。
事故にならなかったから終わりではありません。